このところ、親じ会の活動では新しい試みにチャレンジする機会が増えている。コロナ禍を経て溜まっていたエネルギーが発散し始めているのかもしれない。昨年の駆け込み寺はタイトルを「夏休み宿題 駆け込み寺の縁日」と変更し、宿題を終えた後に縁日を敢行し大盛況だった。また、一昨年以来、「六年生を送る会」では卒業生の前で歌を披露するようになった。活動を進める中では、「アイディア会議」なるものを開催し、どうやって子どもたちを喜ばせるか、驚かせるか、感動させるかを皆で考えている。
今年のスポレクでも新しい試みがあった。一つは新競技「スポーツ鬼ごっこ」の実施。講師にスポーツ鬼ごっこ日本代表の小田島さんにお越し頂き、直接の指導をしてもらうことができた。もう一つの試みは、相武山小学校の防災備蓄倉庫に保管されている炊飯器「まかないくん」を使った炊飯。子どもたちに災害発生時のイメージを少しでも膨らませてもらうためだ。
開会式
当日は雲一つない快晴に恵まれ、いよいよ親子スポレク2024の開幕だ。総勢72名の子どもたちと、保護者の方々、先生方が集まってくれた。集まったお米は140合にも上った。まずは、体操のおじさんと入念に準備体操をすませる。
スポーツ鬼ごっこ説明
さぁ、「スポーツ鬼ごっこ」のスタートだ。最初に小田島先生のルール説明と、練習試合から始まる。みんな真剣に聞いているかな?単純なルールとは言え、この短時間でみんなに理解してもらえるか?楽しんでもらえるのか?とても心配していたので、実は親じ会はスポレクの前週に、小田島先生にお願いをして事前練習していたのだ!
スポオニ
競技が始まった。始める前は「低学年にはやっぱり難しいかなぁ~」「数試合やってようやく理解できる位かな~」なんて心配していたのに、子どもたちはあっという間に、この遊びを理解し始める。頼りないリーダーの低学年チームでは「俺が攻めるから、そっちは守って!」なんて話し合いをしているから、それはもう驚いた。ビデオを撮影しながら、子どもたちがスポーツ鬼ごっこを楽しんでくれる確信が芽生える。この競技の面白いところは、体だけじゃなく頭も使わないと勝てないこと。チームのみんなと練り上げた作戦で相手を翻弄する楽しさを感じて欲しいと思っていたが、子どもたちの様子を見ている限り、その心配は取り越し苦労だったようだ。
みんなが競技を楽しんでいる脇では、お母さんヘルプによる親じ会特製カレーの準備、まかないくんと飯盒炊さんの炊飯が着々と進む。まかないくんは最大30kgの米を炊くことができる大型調理器。子どもたちの目に焼き付けようと企画し、説明をしたつもりだった。しかし、実際に炊飯が始まると強烈なバーナーで加熱される巨大なお釜は、当然のことながら熱い。子どもがふと通りすがるだけで、「危ない~!」と大声を出してしまう始末。とても「ぜひ、見てくださいね」なんて雰囲気じゃない。来年は柵でも作ろうかと相談中。
ドッジボール
スポオニを楽しんだ後は、恒例のドッジボールとリレー。相武山の子どもたちには鉄板メニューだ。盛り上がらないわけがない。リレーは勝敗に大きく影響する大切な競技。子どもたちのテンションも高くなる。
しっかり遊んだ後は、親じ会特製カレー!まかないくんを使った炊飯と、飯盒炊さんで炊いたご飯の両方を食べることができ、最後はタッパーに特例カレーをお持ち帰りしてくれる子もいて、大盛況だった。おかげさまでほぼ完食し、みんなお腹いっぱいの笑顔を見せてくれた。
閉会式の一幕では、結果発表のあとにスポレクの実行隊長、まんさくの掛け声で「スポレク!さいこぉ~ 親じ!さいこぉ~」のなんとも嬉しい大発声。みんな、来年も遊びに来てね。