2023港南区健康ランニング大会サポート

 11月のある日、親じ会のLINEグループに衝撃のニュースが飛び込んだ。今年はコロナ禍の中、様々な工夫を凝らして全てのイベントを実行に移してきた。カレーの無いスポレクも、お酒の飲めない夏祭りも、もんじゃの無いフェスティバルも、ぐっと堪えて頑張ってきた。イベントさえ開催できればそれでよかった。開催さえできれば、子供達の笑い声と親じたちの笑顔に包まれた楽しい時間が過ごせる。それだけで進んできたのだ。

 だが、そんな我々に飛び込んできたニュースは、「今年の港南区健康ランニング大会でスープの提供はできない」という港南区の方針だった。しかも、「出場選手以外の来場も制限する可能性がある」ことも同時に伝えられた。みな、絶句した。今回は簡単には乗り越えることができないかもしれない。

 何度も話し合った。コロナ禍の中、港南区の判断を責めることはできない。開催にこぎつけるためには必要な判断だったに違いない。苦渋の決断だったのだろう。この条件で親じ会はどう活動するのか?何もせず、ただ見ているのか?スープ提供で応援はできないけど、ただ走りに行くのか?なかなか答えが見いだせない日々が続いた。

 そう。親じ会のメンバーは皆やる気に満ち溢れてはいるが、全く走る気のないメンバーもいるのだ

 度重なる話し合いの結果、今年は練習会の最終日にスープを振る舞おう!と決めた。

 そうと決まれば、親じたちの動きは早かった。練習日程を決め、担当を割り振り、練習場所探しを行った。スープのメニューを決め、準備の段取り、子供達に食べてもらう段取りも見事な準備だった。冬休みに突入する前にチラシも配り終え、準備万端~

 1回目、2回目と参加してくれる子供達は来てくれるのか?不安になりながらも、回を重ねるごとに参加してくれる子供達は増え、2回目には15名の子供達が参加してくれた。

みんな元気に走る

親じたちも走る

真剣に競う

 最終日前日、親じたちは心を込めてスープを作った。大会当日ならたくさんの子供達に食べてもらえるが3回目の練習に果たして何人の子供達が来てくれるのか?どれだけ準備すればいいのか?わからないことばかりだったが、無心にスープを作った。

今年のメニューは
ミネストローネとお汁粉

 そして最終日。この日は健康ランニング大会の前日だ。少し早めに集合した親じたちは寒さに震え、首をすくめながら子供達が集まるのを待った。幾度か遠くの方に目をやるが、なかなか集まってこない。開始時刻の9時には数名の子供達しかいなかった。ふと、暗雲が親じたちの脳裏にたちこめる。スープ、沢山作っちゃったぞ・・・

 動揺を隠すように3回目の練習の開始を宣言し、準備体操を始める。とその時だった。公園の端の方から数名の子供達が寄ってくる。そちらに目を向けている束の間、背後からも別の子供達が寄ってくる。「子供達は真ん中に集まって体操してね~」と一気に親じたちのモチベーションが上がる。最終日はリレーもやろうと計画していた。「これだけ集まれば、なんとかリレーもできそう・・」親じたちは胸をなでおろした。

子供達も真剣なら

親じたちも真剣
これがさぶやま流

 終わってみれば15名もの子供達、10名の保護者の方に参加してもらえた。これなら準備したスープの量もピッタリだ。西松本町内会館に移動し、みんなでスープを飲んだ。スープの味は大盛況であっという間に全てのスープを平らげてしまった。こんな嬉しいことはない。

完食!

 かくして今年のランニングサポートのイベントは完了した。いつもとは勝手の違うイベントが続くが、なんとか穴を空けずに子供達の笑顔に接することができて、本当によかった。また次のイベントも頑張ろう。

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