さぶやま親じ会 初のラジオ出演

自分がラジオに出演するなんて、夢にも思っていなかった。

6月の下旬、親じ会メンバーのシロリンからLINEが来た。PTAの会合で出会った方がラジオのパーソナリティをされていて、さぶやま親じ会に出演して欲しいという話だった。金沢シーサイドFMというコミュニティFMで、「やらない善よりやる偽善~こどものためにできること~」という番組があると。

長いことバンド活動してきて、人前に立つことは幾度となくあったし、それに慣れもしてきた。緊張しないことはないんだけど、なんとなく乗り越えてきたし、事前に備えることもたくさん経験してきた。だけど、電波に乗せて知らない人々に向けて話をするだなんて、どう緊張するのか、想像もできなかった。

そんな不安もよそに、忙しい夏は過ぎた。親じ会では、夏祭りでバタバタの2週間を過ごして、仕事も目が回るほどの忙しい日々は、あっという間の出来事で、約束の8月17日をあっけなく迎えてしまった。実はこの収録のことを前日に俺は忘れていた。昼間はお盆休み返上で仕事をしていた上に、夜は呑兵衛で集まってくだらない話を肴に日本酒を呑んだくれていた。少しも17日の予定を思い出すこともなく。

翌朝出社して、自分がお昼ゴハンを注文していないことに気が付き、思い出す。

そうだ。今日の昼12時からラジオの収録だ・・・

休み明けの朝は、忙しさを極めた。電話、トラブル、来客・・・色んなことが重なって走り回っているとあっという間に11時。どうしよう。なんにも考えてない。慌てて印刷したのは、以前、ジェシーさんからもらった親じ会の設立に関するメモ。設立年度くらい、間違えずに言えないとな・・・そう思って、印刷したメモが一枚。そのメモを畳んでポケットに入れたら、もう出発の時間になっていた。リクエスト曲も準備しておいてなんて言われてたな・・・ちょっと緊張してきたな。

放送の30分前にスタジオの前にシロリンと合流して、スタジオに入る。パーソナリティの大河内さんが迎えてくれて、ミーティングが始まる。番組の趣旨の説明があって、放送禁止用語の話、NGな質問について尋ねられて・・・あれ?もう打合せ終わり? ところで、僕らが話すのは何分くらいの間ですか?と聞くと、「12時54分が番組終了の時間ですので、気をつけてくださいね。」と。ここで、この番組、丸々出演するのだと気がつく。

リクエスト曲はスタジオの棚に整理されたたくさんにCDの中から選んで決めて欲しいとのことで、親じ会の合唱や、バンド活動のことを踏まえて下記の3曲を選んだ。

・歩いて帰ろう / 斉藤和義
・愛のしるし / PUFFY
・栄光の架橋 / ゆず

程なく、一緒に出演されるスポンサーの油原さんと挨拶をしたら、もう、放送開始の5分前だ。腹をくくるしかない。と覚悟を決めて収録ブースへ入った。壁の一面がガラス張りで外から丸見えのブースだった。

正直、放送が始まった直後の自分の感覚のことは殆ど覚えていない。緊張していたのかも知れないし、頭がフル回転していたのかもしれない。話した内容は覚えているんだけど、初めて聞くヘッドホンからの自分の声にとても違和感を感じて、まわりにどう聴こえたのか、イメージが沸かない。でも、大河内さんと油原さんの気さくな話し方に、少しずつ応答を繰り返していく間に、声を出すことに慣れていった気がする。

それでも、自分の発した声が電波に乗って飛んでいく緊張感だけは常に感じていて、咳払いも我慢しているほど・・・だったのに。

ふと目線を横に振った時、ガラス窓の向こうにタケオさんの姿を見た。あれだけ緊張感を感じていたはずなのに、「あ、先生だ」って思わず口にしてしまう。何かの話の腰を折ってしまったのではないかと、一瞬ひやりとする。タケオさんは昔から一緒に親じ会の活動を盛り上げてきてくれた、僕らの仲間だ。

タケオさんは、笑いを浮かべてこっちを見ている。ちょっとソワソワしている。すぐに視線をマイクの方に戻したけど、俺の脳裏残っているタケオさんの姿は正に「変なおじさん」だ。更にブースの外から写真を撮り始める。それを親じ会のLINEに流してくる。その姿、その笑顔に緊張感の欠片もない。こちらも緊張しているのが馬鹿らしくなってくる。

タケオさんの笑顔のお陰もあってか、その後の収録もスムーズに進み、楽しいおしゃべりの1時間はあっという間に終わった。

大河内さんも油原さんも、終始親じ会に興味を持ってくださって、素直な言葉で話が出来たかなと自分で振り返っている。今年、親じ会が20周年を迎えることも、自分が親じ会で感じた楽しさも、嬉しかったことも、もちろん親じ会の自慢できる部分も、すべて、素の言葉で話せたかなと思う。

素敵なチャンスを持ってきてくれたシロリンと、リラックスした雰囲気で話をしてくださった大河内さんと油原さん、緊張感のない笑顔を持ってきてくれたタケオさん。

みんなにありがとうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です